用事を挟んで旅の再スタート
今日は上田駅から旅を再開します。
明日は朝の大糸線に乗りたいので今日は松本駅までしか進みません。
上田駅から松本駅までの間に何かいいスポットがあるか調べていると旧篠ノ井線の廃線跡が篠ノ井線の西条駅-明科駅間にあるらしいので見に行きたいと思います。
新幹線で長野駅
上田駅からたったの10分で長野駅に到着します。なんて便利なのでしょう。それでも地元民にとっては在来線は必須ですので在来線もなくしてはいけませんね。JRは新幹線で美味しいところだけ残して、在来線は第三セクターに移管してしまうのでなんかズルいよな。元は国が作ったものを受け継いでいるだけなのに。長野駅ではお目当てのラーメン屋さんがあるので駅から10分ほど歩くも残念ながら支度中でした。
インスタでは年中無休とか、水曜定休とか言ってるのに月曜日の13時でやっていませんでした。人気過ぎて今日は売り切れたのか?(後日聞いた話、店主がインフルだったらしいです)
仕方なく駅前に戻り、大人気店の「みそ家」に行きました。店内と店外で合わせて8人程が並んでいました。それにしても外国人が多いです。働き手にも外国人がいますし。長野県はほかの県と比べて欧米人が多い気がする。アジア系ももちろんいるけど、今回は「アジア人しかいないな!」という印象がなかった。

回転は速いはずだけどなかなか回らない。外国人は喋りながらゆっくり食べるのでなかなか席が空きません。特に欧米人は食事を楽しむ文化があるので仕方ないが日本では急いで欲しいものです。食べ終わっても少し間を置いてから店を出るんだよ。欧米人は熱いものが苦手だから食べるのが遅いのは仕方ないけどね。
日本人でも熱々に感じるここのラーメンは絶品です。「すみれ系」の生姜ののった味噌ラーメンよりも野菜炒めの乗った黄色い太麺の味噌ラーメンの方が好みです。
食事を済ませ、急いで駅に向かい、松本行きの電車に乗車します。
篠ノ井線
篠ノ井線の魅力は「日本三大車窓」にも選ばれている姨捨からの車窓ですよね。今日はいい天気なので善光寺平を一望できました。直前まで寝てたけど、どうしても見ておきたい。
特に各駅停車だと姨捨駅でスイッチバックするので長く車窓を楽しめるし、スイッチバックも楽しめます。
姨捨で眠気が覚めたまま今回の目的地、西条駅に到着します。
電車はワンマン運転なので運転士に切符を見せて下車します。運転士に切符を見せるということは無人駅です。のはずです。だから小和田駅と同様に窓口はカーテンが閉まっていて駅員用の扉も開かない。と思っていたらカーテンは開いているし、駅員室の電気も付いている。どーゆーことだ?と思ったら、地元の筑北村が業務を請け負っているらしい。なので長距離の切符も駅で買えるらしい。村によって支えられている駅です。
何もないと思っていたのに驚きです。
電車に乗った時に飲み物を買い忘れました。西条駅は何もないと思っていたので終わったと思いました。「せめて、自動販売機はあってくれ~!」とか思っていたけど駅前にありました。助かった。しかも、田舎なのに電子マネーにも対応してる。隣のたばこ自販機も稼働してる。たばこ自販機はマイナンバーで年齢確認ができる仕組みになっている。思いのほか最先端を走っている駅でした。
たばこ自販機なんてマジマジと見ることないけど、最近はどこもマイナンバー対応なのか?
廃線探法
気を取り直して廃線跡を探していきます。
最初は駅出口から線路に沿って歩きます。途中で踏切があるのでそこで線路の南側に移動します。
そこからもしばらく線路沿いを歩きます。
廃線跡の一部は太陽光パネルの設置場所になっているらしいです。
遠くに太陽光パネルが見えてくると線路の隣に木々に埋もれた電柱が見えてきます。おそらくこの辺から旧線に接続していたのだろう。
そして太陽光の奥にはトンネルの入り口らしきものが見えています。
太陽光パネルの手前まで来たところで線路を渡れると思っていたら踏切がありません。Googleマップが間違ってるのか?と思ったら線路の下を潜れるようになっていました。
そして次はマップにない道。太陽光と線路の間を歩き、トンネルまでほぼ直線で向かいます。

トンネルの前には架線を支えていたであろう鉄柱がありゲートのように出迎えてくれます。

うひょーって感じです。こんなにも線路の面影があるとは。もちろん線路自体は剝がされてますよ。
そしてトンネルも蓋がされています。ただ、そこにある扉は頑張れば開けれそう。そして左サイドに大きな隙間。ガバガバそうな蓋です。ただ、スマホのライトでは中まで照らすことは出来ませんでした。
トンネルの反対側へ
次はトンネルの反対側に向かいます。マップで見ると、筑北スマートインターが新しくできたことで道路が複雑に見えるので注意してください。なるべく直線で進もうとすると冬季進入禁止の看板で塞がれた道にぶつかります。
冬季立ち入り禁止ってことは凍結が危ないってことだと思い、徒歩の私は強行突破。
少し坂を上ると高速の下を潜り別の道路に出てきました。案の上反対側も進入禁止で塞がれていました。ちょうど高速の入り口部分に出てきたみたいです。さらにトンネルの出口に向かって進むと、再び立ち入り禁止の看板。片方は「橋梁工事により通り抜けできません」片方は「土砂崩れの危険により通行禁止」目指す場所は前者の道。通り抜けする必要はないのです。目的地はすぐそこなのです。
少し進むと看板があり、トンネルについての説明書きが書いてありました。そこから川の対岸を見るとレンガ造の人工物があります。ここは元トンネル出入り口でしたが、手前を流れる川の水が増えたことにより、トンネル内に水が入るようになりトンネルが20メートル程延長されました。先を見渡すと確かにトンネルの出入り口部分らしき場所が見えます。
看板の位置から川まで階段で下がっていましたが、直接トンネルの出入り口までは行けなそうだったので、再び階段を上がりトンネルの出入り口まで進みます。すると、目の前には当時のまま残っている鉄柱が並んでいます。線路は剝がされているものの、ここに電車が通っている光景が頭に浮かびます。
少し戻ってトンネルの出入り口まで向かいます。こちらはトンネル内部に入れそうです。ただ、真っ暗なので少し入って出てきました。

線路跡を辿ると、短い橋があり、その先にトンネル。こちらは短いトンネルで通り抜けることが出来ます。その先のトンネルは立ち入れないようになっていました。内部も真っ暗です。
こんなに、面影の残る廃線跡は初めてだったのですごく見ごたえがありました。
これ以上は進めないと思い、再びインターチェンジの方へと戻ります。
土砂崩れの危険で通行禁止の道を進めば早く進めそうだが、通行止めで車通りもないので何かあっても助けてもらえないと思い、車通りの多い国道を進もうかと思いましたが、時刻は16時。
このまま進むと明科駅には18時。ゆっくり見て回るともっと時間が掛かるし、17時半には暗くなることを考えると西条駅に引き返したほうがいいかも。駅間が長すぎるので慎重に判断して引き返すことにしました。
ここまで見れただけでも大満足。
そして明科駅側は遊歩道として整備されているらしいので、今すぐ行かなくても今の状態で保存されると思うし。明科駅側は次の機会に明科駅から歩くとしますか。
電車の時間を調べると46分後、まだまだあります。
同じ道を引き返し、太陽光パネルの西条駅側まで来た時にかっこよく写真が撮れそうなスポットを発見。
通過列車を調べると5分後に明科駅を発車するしなのがある。
せっかくなので撮影してから駅に戻ります。
時刻表を調べると上下線ともに同時刻の発車なので、おそらく上下線のすれ違い駅になっているのでしょう。調べたところによると篠ノ井線開業当時は長野から西条が先に部分開業していたらしいので、終端駅だった歴史もあるらしい。
西条駅
駅に着くと、先ほど明るかった駅員室もカーテンが締まり、暗くなっていました。さすがに終電までは開いてないのか。
ホームに入ると駅隣の鉄骨置き場に直接出入りできる場所がありました。ここもガバガバの駅だなと思っていると、引き込み線がそっちにも伸びていました。元はこの鉄骨置き場も貨物を取り扱う駅の一部だったのかな。
するとここでしなのが通過。やけに遅いと思ったらポイント通過してる。3線あるのに通過列車のための直線はないのか?

1番線が長野方面、2番線が松本方面、3番線はその他。
電車の発車時刻よりもだいぶ早めに、駅の放送が流れる。待ち合わせ電車だから早めに到着するのかと思っていたら3番線に来るらしい。
それでも早めに電車が来てくれるのは助かる。外は寒いから。
と思ったら、松本方面の普通列車ではなく貨物列車でした。ノロノロと入線し、停車。
僕が乗る電車の待ち合わせのために止まったみたいですね。乗客が立ち入るホームに貨物列車が止まっていることはあまり見たことがないので、真近でブルーサンダー、石油カーを観察してしまいます。
そしたらあっという間に甲府行きの電車が到着です。
西条駅まで引き返したことでしなの2本とブルーサンダーを見ることが出来たのでよかったです。いい選択。
松本駅
松本おばさんに迎えられ松本駅に到着。夜飯には少し早いので松本城まで散歩。どうやらプロジェクションマッピングをやっている時期でした。

そして外堀再生計画。暗くてよく分からないけど順調なのでしょうか。
行きたかったラーメン屋は悉く定休日。昼は味噌ラーメンだから佐蔵はなし。結局あまり求めていないラーメンを食べる位なら健康的な定食を食べようとお店に行くも、貸し切り営業中。
以前から気になっていた駅前の「小木曽製粉所」でもりそば大盛640円。大盛までは同価格。
立ち食いだけどめっちゃ美味しい。つゆ、蕎麦湯、水はセルフサービス。この値段でこの量、この美味しさなら十分すぎる。安くなるならセルフ大歓迎。
今日の宿も快活クラブです。しかし松本駅近には快活はありません。2駅先の平田駅前にあります。なんとこちら、期間限定でナイトパック1800円、8時間のところが12時間に増量中。ただし20時以降の入店です。
今までで一番いいかも。このためならルートを外れた平田駅までの切符なんて痛くも痒くもありません。
駅前でこの値段。内部も、ブースの小窓は塞がれていて今までで一番いいかも。
そんなことより上松行きの中央線があるんだね。盲点過ぎて発車3分前に気付き乗車。普通に20分後に発車する甲府行きの電車を待っていました。
快活についたのが19時56分。20時からナイトパックになるので20時までは快活の前で堂々と待たせてもらいます。
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