最長片道切符の旅33日目

プライベート

朝から早起き

本日は移動の日となりそうです。最終的には19時に秋田県の湯沢駅に到着するように予定を組みます。

訪れたい場所は石巻の被災地、金色堂、盛岡じゃじゃ麺です。

特に田沢湖線は本数が少ないので、田沢湖線中心に逆算して予定を考えます。

するとびっくり、石巻駅を9時過ぎに出発しないと間に合いません。思っていたよりも小牛田駅から盛岡駅までの道のりが長そうです。そして田沢湖線で大曲に抜けるにも時間がかかる。

石巻の震災関連施設は9時オープンなので施設で勉強する時間はなさそうです。

それでも駅から被災地までは徒歩30分程かかるので、被災地の現状を見るだけでも石巻に1時間の滞在時間が必要。

と言うことは8時くらいに石巻に到着する電車に乗れば良い。しかし電車の本数が少なく、9時前に着く電車と6時30分に着く電車しかありません。

早いほうだと5時起きです。それなら昨日のうちに石巻まで来てしまえば良かった。実は石巻にも快活はあるし、駅にも近い。昨日の夜に横着したせいで多賀城店に泊まったけれど、そのツケは翌朝に回ってくる。

仙台駅では仙石線の本数が多いと思ったけど、石巻まで行く電車は1時間に1本ほど。しかも、朝は反対方向の需要が大きいので石巻方面は少なめ。

石巻に向けて出発

早朝5時の目覚ましで起きます。しかし、目覚めた瞬間に無理だと思い二度寝してしまいます。

この時点で石巻訪問を諦めました。次の電車に間に合うようにアラームを再セットし、1時間後に再び起床。眠いけれどここで起きないと、その後の行程に影響するので渋々起きます。パンを焼く時間はないので朝飯抜きで出発。電車内は閑散としています。

電車の中で時刻表を確認していると、まさかの事実が。9時前に石巻に着くと思っていたこの電車は自分の勘違いで8時前に石巻に到着する電車でした。と言うことは石巻駅出発まで1時間ほどの時間があるので海側の被災地まで歩くことができます。なんだかんで良かったです。

仙石線

電車の中で仙石線についてスマホで調べていると、仙石線はガッツリ被災しているらしいです。海沿いを走っていたが被災により内陸側にルートを換えています。

さらに震災時に旧線を走っていた電車もあったが、奇跡的に山の切り通し部分で停車したことにより津波から逃れることができ、乗客が助かったらしい。少し停車場所が違っただけで津波に飲まれていたとか。ウソみたいな事実。

当然ルート変更により、そのような震災の爪痕を電車から見るのは難しくなっています。しかし新しい良い線路を走ることができます。今度は旧線跡を歩いてみたいな。

良い情報を仕入れて石巻駅に到着。

石巻駅から海へ

石巻駅に到着すると早速津波跡。行き止まりホームの車止め部分に津波の到達点が記されています。

ここから海側に出るまで30分程歩きます。

女子高生の集団と男子高生1人が前方を歩く。

マップに沿って歩くと、男子高生は早々に曲がっていきました。

しばらくすると女子高生も曲がっていきました。しかし彼女らは駐車場を横断する近道を使っただけで再び僕の前を歩く。

なんか、男1人が女子高生集団の後を付けてるみたいで不審に思われるのも嫌なので彼女らを抜かすと再び別の女子高生集団。

丁度通学路になっているのか、男子が全くいないから女子校なのかなーって思ったり。すぐに分かれるだろうと思っていたらずっと同じ方向。

前方の坂を上ろうとするとやはり前方には女子高生。歩道のない左側を堂々と歩いているので地元民に習って、自分も左側を歩く。

最終的には僕のルートは女子校を通るルートだったので最後まで女子高生集団に挟まれながら同じ道を歩きました。決して付けたわけでは無くGoogleマップに従っただけです。

長野や岐阜で通り魔があったばかりなのでなんか通り魔扱いされるんじゃないかと思いなんか嫌でした。高校は坂を上ったところにあり、高校を通り過ぎると下り坂。小さな丘を上って、下ります。これなら丘を避けたルートの方が楽だったんじゃないか?

しかし、最後の下りの階段の手前で海を見渡せるスポット。キレイに整備された街並み。津波が全て飲み込んだ事がうかがえます。この丘は津波の被害は無かったのでしょう。先ほどの女子校は避難場所にも指定されていました。

階段を下りると墓地。ここは津波に流されてるはずだけど津波と関係あるのかな。

被災地ど真ん中

階段を下りきると、小学校が見えてきます。そうです、これは被災した小学校。震災遺構として残されています。9時からは内部の見学が可能ですが、時間外なので外から眺めるのみ。

昨日見た請戸小学校と同じ鉄筋コンクリート造なので躯体はしっかり残っていますが窓は割れ、外見はボロボロ。一階は完全に津波に飲まれ、火災も発生。建物前の木は黒く焦げていて、その周りから新しい木が成長して焦げた木を包んでいます。植物は強いな。

この高さまで津波が来たら、木造住宅は完全に流されるわ。

それにしてもなんで小学校ばかり残るんだろう。昨日もそうだし、マップで調べると他にも震災遺構の小学校がありました。市立だから残しやすい?通学しやすいように低地に建てられている?鉄筋コンクリートの頑丈な作りで躯体がきれいに残りやすい?理由は分かりません。震災遺構の高校があってもおかしくないですが、小学校は規模も小さいので残しやすいのでしょうか。

小学校から海を見ると、震災関連の施設があります。こちらも9時からなので入れません。元来た道を引き返します。

震災時もこの坂を上って助かった人は沢山いたんだろうな。この丘に逃げることができたか、できなかったかで生死が決まる。怖いな。津波が来そうなときはすぐに高台に逃げることは非常に重要ですね。

帰り道、スマホを見ながら歩く外国人。僕と同じルートで震災遺構に向かっているのかな。

坂を下るときに車に乗ったおばちゃんに道を尋ねられました。地元民じゃないので分かりません。

なんか旅行中に道を聞かれることが多い気がする。土地のこと知らないから答えられなくて申し訳内気持ちになる。

旅行中の人は喋り掛けやすい顔になっているのかな。キョロキョロしているから弱そうに見えて喋り掛けやすいとか。地元民は堂々とスタスタ歩くから、聞きにくいのかも。

坂を下りきるとき、再びスマホを見ながら上ってくる男性。この人もマップを見て小学校の方に行きたいのかな。

帰りはマップを見なくてもスムーズに駅まで帰ることができました。

駅の周辺は古い建物が残っているけど、被害は無かったのかな?

今回行けなかった小学校等は再度訪れる必要がありそうです。

ひたすら北上

ここからは石巻線で小牛田まで向かいます。正確には前谷地までは石巻線でその先は気仙沼線になるのかな?

小牛田駅は陸羽東線と気仙沼線、東北本線が交わる駅。重要な駅です。ここから新庄→酒田まで行けちゃうんか。

ここでは1時間ほど時間があります。何も無い駅に限って時間があるんだよな。予定ではここから東北本線で盛岡まで行く予定でした。(最長片道切符のルールとしては新幹線を挟んだりして複雑ですが、時間がないので東北本線1本で行くことに)

しかしよく調べるともっと早く行けるルートを発見。それは最長片道切符通りに進むことです。陸羽東線で古川に向かい、そこから新幹線で2駅先の一ノ関に向かい、そこから東北本線で盛岡。

最長片道切符的にはもう一度新幹線に乗り、釜石線に乗るルートですがそこは割愛しました。

これにより、本来は盛岡での乗り換え時間が6分でしたが、1時間以上確保出来ます。よって盛岡駅で食事を取ることも可能に。じゃじゃ麺が食べられる。

小牛田駅

小牛田駅では周辺散策をすることに。少し歩くと「新幹線」という看板が見えてくる。気になって近づいてみるとパチンコ屋でした。なんとなく勘づいていたけど一瞬だけ鉄道施設だと思うわ。文字では全く「パチンコ・スロット」の文字はなし。駐車場案内の看板にようやく書いてあるくらい。

そんなことをしていたらあっと言う間に電車の出発時刻。急いで駅に戻ります。

東北本線

小牛田駅で新幹線の切符を買っていたので、古川駅ではスムーズに新幹線に乗り換えます。

来た電車は、やまびこ17両編成でした。本来ははやぶさこまちとして使われる車両で、せっくなら普段は全車指定席のE6系に乗車。いつもこの編成なのかな?

良い写真を撮りたかったので先頭の17号車に乗りましたが、一ノ関での乗り換え時間が短いので車両中程まで歩き、スムーズに乗り換えられるようにしました。

一ノ関からは東北本線に乗り換えです。最長片道切符のルートだと、途中新幹線に乗り換えですがお許し下さい。切符は買ってますので。

東北本線は思ったより混んでますね。盛岡に近づくにつれて車内はパンパンに。この旅の間昼間に乗ってくる高校生多いけど何してんの?高校生って夕方まで授業じゃないの?

それとも受験シーズンだから早く終わってるの?

反則技を使ったこともあり、盛岡ではじゃじゃ麺に20分並んでも余裕の時間でした。

じゃじゃ麺は「白龍」で頂きました。想像していた味とは違いました。盛岡冷麺の方がおいしいな。

ちいたんという卵スープを50円でつけられますが付けませんでした。卓上には生卵が置いてあり、ちいたんを頼んだ人は、この卵を割って溶いて店員を呼ぶと、汁を入れてくれるスタイル。

普通に卓上に卵が置いてあるので知らない人は食べちゃいそう。たまにゆで卵無料のラーメン屋とかあるし。値段は安かったのでお手頃です。

峠越え

これから田沢湖線に乗車して大曲まで向かいます。秋田新幹線と同じ線路を使っているのに、新幹線だと1時間程度、在来線だと2時間半かかるのでかなり所要時間が違う。大曲まで行くなら新幹線使えって事か。

この区間は在来線も新幹線に合わせて標準軌なので線路幅が広い。

これから奥羽山脈越えです。目指す方向はどんよりした天気、群馬から新潟へ向かう清水トンネルと同じ雰囲気。

結構爆速で進みます。これでも2倍以上に所要時間が伸びるのか。電車が速いからか、駅間が短いからか、すぐに次の駅に停まります。

そして徐々に雪景色に変わっていく。ずっと起きているつもりだったけど気付いたら寝てました。寝たり起きたりではっきり覚えていませんが新幹線駅の雫石、田沢湖、角館では後続の新幹線に抜かれています。少なくとも3本の新幹線に抜かれ、途中の信号場でも反対列車の待ち合わせで停車。とにかく停車時間が長い。合計1時間くらいは停車しています。これが遅い原因。

大曲に着くと多くの新幹線が発着していました。特に大曲駅は上下線共に同じ方向から来て、同じ方向に折り返すので、上下線の区別がつかず多く感じる。

結局17時前に大曲に到着。思っていたほど雪は積もっていない。大曲駅は何度も来たことがありますが在来線の田沢湖線を使ったのは初めて。新幹線は在来線ホームとは別だと思っていたけど田沢湖線に限っては新幹線とホームを共有してるんですね。在来線で来たのに新幹線の乗り換え改札を通るという違和感。

大曲は1時間ほどの滞在時間。駅前を少し散歩。以前泊まったホテルまで行くと、暗い。ただでさえ古びたホテルだったけどついに廃業かと思ったら、まさかの冬期休業でした。花火のときは埋まるんだろうな。

大曲駅は観光センター兼待合室があり、充電器、暖房下で快適に時間を潰せます。ただし、長時間の滞在禁止。

ここからは奥羽本線で本日の宿まで向かいます。

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