最長片道切符の旅32日目

プライベート

磐越東線

本日はルート外の安積永盛に宿泊していたので一駅隣の郡山に移動して旅を再開させます。

その前に朝食。今回の快活はトーストサービスがないので朝食はすき家に決めていました。

牛まぜのっけ定食。数年前は350円だったのに400円もする。14%の値上げですね。

郡山までは水郡線と常磐線の2路線が乗り入れるので電車の本数は比較的多い。数分前に駅に到着するも発車番線が分からない。ただ、時間が近づくたびに人が集まってくるのでおそらくあってるだろう。しかし、電車が来ないので不安になる。後から来る人は続々と跨線橋を渡り、向こう側のホームに移動する。ホーム違うのかな?と不安になったところで電車遅れの放送。

来るのが遅かった人は後続の東北本線の郡山行きに乗るために向かいのホームに渡ったのだろう。

少し遅れて到着。しかしここから1時間ほど待たなければならない。いわき行きは本数が少ない。

最初は高校生が多かったが徐々に乗客が減って、いわき手前で再び乗客が増える。

景色を楽しみにしていたが、いつの間にか寝ている。起きては寝て、起きては寝ての繰り返し。

いつのまにか太平洋らしい冬晴れの天気に。

最後は常磐線と少し並走していわき駅に到着。

ここでも1時間程待たなければなりません。駅に喫煙室がある。全面禁煙と喫煙室がある駅は何が違うんだろう。地域の条例かな。

なるべく特急は使いたくないが電車の数が少ないので特急をうまく使わないと効率よく回れない。

幸い次の目的地である双葉駅に「ひたち」が停車するので少し課金。

事前調べでは常磐線の廃線跡が沢山あるので見て回りたかったが、車じゃないと大変そうだったので、駅から近い逢隈-岩沼間の廃線跡だけ見る予定。

駅前にミスドがあったはずだったけどなくなってる?記憶違いか?

駅前に特に何もない。ショッピングセンターも10時の開店まであと10分。

開店直後のショッピングセンターで店員に迎えられながらササッと見て周る。

特に何もなく、品川行の電車が発車する時刻なので駅に戻って撮影する。そこから8分ほどで仙台行きの特急が来るはずだがここも少々の遅延。

電車中ほどの車両は意外と埋まっている。先頭の10号車は空いています。

途中で廃線跡の車窓を見ながら双葉駅に到着。

災害学習

伝承館

双葉駅には無料のレンタサイクルがあります。無料といっても100円のデポジットが必要で100円を入れるとロックが外れ、駐輪場でロックをかけると100円が戻ってくる。

ここの自転車は変速できないので結構きついです。そして公的な自転車なのにヘルメットは付いていない。一応セットにしておいた方がいいんじゃないか?

自転車からの景色は何もない。崩れた建物はおそらく大部分が撤去されたのかな?そして田畑も草で荒れている。駅から10分もかからず震災の伝承館に到着。ここにはレンタサイクルのサイクルポートがあるのでロックをかけて100円を取り出し、ポケットにしまう。ちなみに自転車はここに乗り捨てできます。帰りは電車の時間に合わせたバスが運転されているので行きはチャリ、帰りはバスが推奨されている。

伝承センターの横に市民センター的なものがありそちらの食堂で浪江焼そばを食べる。復興関係の人なのか作業着を着た客が多い。原発関係なのかスーツを着たサラリーマンも多い。

浪江焼そばは太めの麺が特徴的。もはや焼うどんです。値段も安めなので嬉しいが、具材は肉2枚ともやしのみ。シンプルで良い。

そこから隣の建物に移動し600円で伝承館に入る。そして100円の返却ロッカーがあるので自転車のデポジットを使い荷物をしまう。最初に数分の映像を見なければならない。西田敏行さんのナレーションだがたいした内容は話していない。

展示の内容は非常に興味深いものでした。なんと経験者の語りもあり、ちょうど時間があったので聞くことに40分ほどでしたがあっという間でした。人集まるのかなー?なんて考えていたけど、語り開始1分前には15人ほどは集まってちょうどいい埋まり具合でした。地震、津波、原発。3つの恐怖を体験した女性の非常に貴重な経験を聞くことができました。

ただ40分も聞く予定はなかったので今後少し計画変更する必要があるかも。

そこから出口の方の壁にある写真展が切なくて涙を流す。

荷物を取り出し、建物を出ると後ろから声をかけられる。アンケートの案内。

乗車予定の電車は間に合わず、次の電車まではかなりの時間があるのでアンケートを答えることに。福島観光に関するアンケートでした。ホープツーリズム?

お礼として近くの工場で作るハンカチをいただきました。

請戸小学校

再びレンタサイクルで請戸小学校に向かいます。こちらは津波被害を受けた建物で、震災の恐ろしさを伝えるために公開されています。

10分ほどで到着。途中の景色は荒れた田畑と、建設中の橋。

周りに鉄筋コンクリートの立派な建物がなかったのでしょう。津波が来た後はこの建物だけ残りました。

ここはサイクルポートがないので、鍵もかけられない。盗まれたらどーしよとか考えながらも仕方ない

ここも訪れる人多いだろうからここにもポート作ってくれ。

2階の床上まで浸水したらしい。そりゃ木造の家は全滅して、鉄筋コンクリートの小学校だけが残るわけだ。

一階の窓はなく津波の恐ろしさを感じることができる。壁や、蛇口などの部品が津波の向きに沿って曲がっている。給食調理室の設備も奥の部屋に押し流されてしまっている。一階には時間をつかさどる設備があり、それが被害を受けたことにより、学校中の時計は同じ時刻で止まっている。

興味深くて長居してしまう。

自転車盗まれてなくて良かった。それにしても車通りが少ないし、道もきれいなので走りやすい。

駅前には消防団の建物が残っている。隣には新しい消防団の建物がある。あえて残してるのでしょう。時計の示す時刻も痛々しさを思い出す。

同じ道だけど往路より復路の方が足がつらかったです(電車に乗り遅れるわけにも行かないので全力漕ぎしてました)。小学校から15分ほどで駅に着く。ちょうどいい時間。

仙台の牛タン

原ノ町行きに乗りそこから仙台行きに乗り換えて岩沼で下車。岩沼駅で最長片道切符を見せると、「駅カードほしいですか?」と言われ始めて知ったことだけど貰いました。仙台、白石蔵王でも配っているらしい。この駅カード、しっかりした作りで結構かっこいい。

岩沼から東北本線で福島駅へ。ここで円盤餃子を食べたかったが、円盤餃子は20個とかなので一人だときつい。一人前がある店はすぐに閉店の時間。いい店がないので夜飯は仙台で食べます。宇都宮も、浜松もだけど餃子の定食屋は閉まるのが早いね。居酒屋系はやってるけど違うんだよなー。

そういえば双葉で時間を使いすぎたので逢隈-岩沼間の廃線跡はお預け。

すぐに仙台に向かいます。ここでも新幹線特定特急券。白石蔵王で分割して自由席特急券を購入。この区間では100円ほどお得になります。

仙台では牛タンを食べたい!たんや善次郎は80組待ち。こんなに待ってられない。

諦めて仙台駅で別の夜ご飯を探すと、「伊達の牛たん本舗」なる牛たん屋がありました。善治郎は大混雑なのにここは空いている。ここまで空いていると逆に不安だが入ってみる。けれど大正解でした。結局ブランドの差が大きいだけでしょう。

ここはライスおかわり自由。

みそと塩のミックス(3切れずつ)を注文。美味しいです。ただ、6切れ中の3切れは肉薄でした。破格の値段なので仕方ないけど。コスパよくお腹もいっぱいになるし自分には丁度良かったです。高級な定食もあるので極厚が食べたければお金を払って下さい。

仙石

ここからは仙石線で石巻方面に進みます。ホームに向かうと思ったより都会で驚きました。ローカル線風の名前だから本数も少ないと思っていたけど、混んでいるしバンバン発車していきます。普通に都会の風景。

だけど石巻まで行く電車は少ない。仙台のベッドタウンとして仙台周辺は需要が大きいのでしょう。

仙石東北ラインなるものもあるんですね。これは東北本線から仙石線に乗り入れることで石巻ー仙台間の所要時間を短縮するという、東日本大震災の復興支援により始まったものらしいです。

石巻まで行けば駅前に快活があるのですが、ちょうど良い電車がないので中野栄駅付近の快活多賀城店に泊まることにします。1時間の待ち時間に耐えられず、すぐに寝られる代わりに朝が早い選択肢を採る。

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