はじめに
この冬、私は最長片道切符の旅を実施いたしました。
最長片道切符の旅とはJRの路線だけで作れる最長の片道切符のことです。
例えば、在来線で東京から京都に行くときは東海道本線を使い行くことが一般的だと思いますが、この時は(東京→京都)の片道切符を買うことが多いと思います。
そして東京→神戸→京都を東海道本線で行く場合には、神戸まで行ってから京都に引き返す事になります。JRの片道切符は同じ駅を2度通る事は出来ません。この場合、東京→神戸、神戸→京都の2枚の片道切符を買う必要があります。
しかし、東海道本線で神戸、神戸から山陽本線で姫路、姫路から播但線で和田山、和田山から山陰本線で京都と言うように、一筆書きのルートを指定すると片道切符で購入することが出来ます。
このようにして可能な限り長い片道切符を最長片道切符と言い、鉄道ファンの間では有名です。
この切符は路線の廃止や、第三セクター化によりルートが変更されます。
直近で言うと北海道の根室本線、富良野-新得間の廃止によりこれまでのルートが大きく変わりました。
そして2024年12月現在では長崎県の竹松駅から、北海道の長万部駅が最長のルートとなっています。
切符の発券
この切符を発券するには「最長片道切符を下さい」と駅員に伝えるだけでは購入することが出来ません。
事前に全てのルートを記入した紙を自分で用意してみどりの窓口に持ち込む必要があります。
ルートについてはネット上で上げている人もいるので比較的簡単に調べることが出来ます。
そして当日中に発券できるわけではないので、出発日に余裕をもって発券をお願いする必要があります。
ネットで調べると、最速で2週間で発券できるらしいです。
その情報を信じて出発予定の2週間前にみどりの窓口にお願いするも、1ヶ月は時間が欲しいと言われてしまいました。東京だと慣れている駅員も多いので発券まで早いのかもしれませんが、田舎の駅だったので時間を要するらしいです。ルートのメモを見せると駅員も驚いていました。
仕方なく最速で発券できる1ヶ月後に出発を遅らせてお願いしました。(JRの切符は1ヶ月前から購入可能なので駅員にとっても1ヶ月以上は伸ばせないっぽい)
しかし、簡単に出発日を変更した私をただの迷惑客扱いして「本当に乗らないなら発券はできないよ」とまで言われました。ただ記念の切符が欲しい鉄オタとでも思われたのでしょう。
「受け付けるけど発券できるか分からないよ」と言われましたがお願いすることに。
この切符を発券するときは東京駅などの大きい駅の方が人員も多いし、慣れている駅員さんもいるのでスムーズに発券して貰えると思います。
発注から約10日
発注から10日程経った頃、1本の電話が入りました。発券できましたという連絡かと思ったら、ルートに不備があるので発券できませんと言われました。
先ほど説明したように、同じ駅を2度通ってはいけないと言うルールでしたが、どうやら間違えていたらしい。
ややこしいですが、東海道本線と東海道新幹線であったり、山陽新幹線と山陽本線など、在来線と新幹線が並行する区間では複雑なルールがあります。そこで1つミスってしまいました。
そして、ルートを修正してから再度提出して欲しいと言われました。それに加えて、小さい駅より大きい駅にお願いした方が早く出来ると思いますと言われました。
とても迷惑そうだったので次は別の駅にお願いすることにしました。
しかし、そこから1ヶ月後となるとさらに出発が遅れそう。
ただ、次に持ち込んだ駅では話がスムーズに進み、一ヶ月後でなくても受け付けてくれました。
このように複雑な切符は駅員で確認した後に、もっと大きな部署で運賃の再チェックをするので通常より時間がかかるらしいです。
出発日
ちなみに出発日は2024年12月22日竹松駅発の切符です。
頭の中では19日、20日、21日の3日間で青春18切符を使って茨城県から長崎県に移動したいと考えていました。それに合わせて元日までの予定をカッチリ立てて宿の予約もしていました。
ということは18日中には切符を受け取りたい。しかし、受け取り日については特に何も考えずに20日には受け取りたいですとか言っていました。ただ、2週間くらいで出来ると思いますと言っていたので余裕で間に合うと思っていました。
しかし、18日には連絡が来ず。2日あれば長崎まで行けるので最悪19日中に受け取れれば良いと思っていましたが連絡が来ず。
この時点で少し焦りました。さすがに20日には受け取れると思い連絡を待っていると、15時頃にようやく連絡が来ました。しかし完成ではない。上の部署の確認の連絡が来ないらしく、今日中に渡せるか分からないとの連絡でした。その駅員も長崎までの移動時間を心配して下さって連絡して下さいました。みどりの窓口の営業時間は19時までですが、「もしも19時頃に連絡が来ても窓口を開けて、受け取れるようにします」とも言ってくれました。
ですが数時間後に再度連絡が来て、切符が完成したとの連絡でした。
再計画
20日の夕方に切符を受け取り、22日の午前中には竹松駅にいなければならない。青春18切符だけでは間に合いません。
そこで考えて、きるだけ安く竹松駅まで移動するために横浜ー名古屋間で夜行バスに課金をすることにしました。
20日の夜は横浜まで。横浜から夜行バスで名古屋。21日は通常であれば名古屋から長崎まで行けますが、大阪で用事があるので鳥栖まで。22日の朝に鳥栖から竹松駅。という計画にしました。
このルートだと、青春18切符と夜行バスだけで安く移動が出来ますが1つでも乗り換えが遅れると、21日中に鳥栖まで行くことは出来ません。結果、予定の時刻に竹松駅に着くことは出来ず計画が狂います。
リスキーですがこのルートに望みをかけます。
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