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構造部材に生じる応力度等計算の際は、暴風、地震が積雪時に発生するものとして計算する。ただ暴風に関しては建物が軽い方が危険な場合もあるため、積雪荷重を考慮しない値も算定する。一方その他の地域では暴風、地震が積雪と同時発生しないと捉えて計算するため、地震、暴風時の応力度の算定に積雪荷重は考慮しなくて良い。詳しい値、算定法は法令集にも書いてあるのでチェックしておくと良い。
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風圧力は、速度圧に風力係数をかけたものである。風力係数は部材の形状などにより決まってくる。速度圧はさらに分解することができる。0.6EV02。この式、運動エネルギーの式0.5mv2に似てますね。
そして、Eはさらに分解できる。Erは平均風速の高さ方向の分布を表わす係数。Gfはガスト影響係数。
Erはその地域の地表面粗度区分が小さい(Ⅰ)ほど大きい。つまり、大平原(I)は遮る物がなく風速が速い。ということ。さらに屋根高さが高い方が上空の速い風の影響を受けるのでErは大きくなる。
Gfは突発的な強風の大きさを表わす値。地表面粗度区分が大きい(Ⅳ)ほど大きい。つまり高層ビル群の中の建物は局部的な強風が発生しやすいのでGfは大きい。さらに屋根の高さが高いと最上階で受けた風が地上に届くまでに威力が弱まるので小さくなる。ex)3階建ての建物の3階で受けた風力が地上に流れてくる。20階建の建物の20階で受けた風力が地上に流れる。前者の方が風の力をモロに受けるので大きい。後者は風力20階から地上に降りるまでの間に威力が落ちるので小さい。
地表面粗度区分は、建物の建つ周辺の状況。Hは検討中の建物の屋根の高さ(勾配屋根の際は最高高さと軒高の平均値)

3,4
構造計算の基本。以下の式をしっかり理解する事が大切。これらは法令集にも書いているはず。後は、意味をしっかり理解する事。
Ci=Z・Rt・Ai・C0
Ci:i階の層せん断力係数
Rt:
Ai:
C0:標準せん断力係数(許容応力度計算時は0.2以上、保有水平耐力計算時は1.0以上)
Qi=Ci・Wi
Qi:i層の層せん断力
Wi:i層以上の階の固定荷重と積載荷重の和
Zはその地域によって決まっている値。歴史的に地震が少ないところは地震力を低減させることができる。(例、沖縄:0.7)
Rtはその建物の建つ地盤と、その建物の固有周期から求めることができる。グラフで図をイメージできる良い。
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